
今日から17日までパン祭りだとラジオでパン屋さんが話していた。自分の仕事にこだわるパン屋さんの中には、今だにパンを木の釜で焼いている。人間は本当にすばらしい!大量生産の時代。利益をいかに合理的にあげるかで四苦八苦する時代。それなのに、システムとは逆流と思えるような道を進んでいる。長くフランスにいたのが原因か、それとも、日本を離れたことでも分かるように、もともと臍曲りなのか、右向けと言われればますます反対を向いてやろうと思う。だから必要以外は消費はしない。資本主義には、私なりにできるだけ抵抗する。ますます人付き合いが悪くなる。年のせいとは言わせない。
ところでこの美味しそうなパン。白っぽいのは友人が趣味で手で作り木の釜で焼いている。後2つは朝市で買ったパン。普通は自然食のパンしか食べないのですが、切れてしまったので、、、。しかしおいしいパンはおいしいご飯と同じ。バターだけで十分。
フランス語に友達をコパンと呼ぶ単語がある。パンを分かち合うからきた言葉とか、、、。
食べ物を分かち合う社会がますます求められている。食べ物を大切にしたいものです。
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5月1日、エールフランスでパリに戻る。スチアーデスやパイロットたちが、胸にスズランをつけていた。この日はフランスでは”幸福をもたらすスズランの日”。すっかり忘れていた。機内のおやつを食べる所にも、紙コップにスズランが飾られていた。スチアーデスの誰かが飾ったのだろうが、さり気なく幸福を機内の人たちと分ち合おうとする心が微笑ましかった。
すると突然私の脳裏を思い出がかすめていった。友人がパリに来てスリにあい、警察に盗難届を出しにいったところ、確か母の日だったか、届けを出している友人に、警察官がカーネンションを1輪差しだした。友人はそれにどれほど慰められただろうか。”本当にすてきなおまわりさんね”と微笑んだ。その顔には盗難にあったときの困った表情がすっかり消えていた。仕事中であっても、そっと人間の顔をのぞかせるフランス人が私はとっても好きだ。

そんなに和食が流行ならば、私も一つおすしでも、、、と子供の友人が来た時に作ったのり巻き。料理は苦手な私だが、さすが日本人!こうしてのり巻きが作れちゃうのですから、やはり見て育つとは恐ろしい、、、。
日本ではソムリエだ、フランス料理のシェフだ、そのうえチーズの専門家までいる。フランスで育ったことがない日本人のご専門家。さぞさぞ謙遜でお仕事をしてほしいですね。私は日本の専門家は全く信じていないんです。だって頭でっかちで書!私はお隣のグルメのフランスのおじさんの方をずっと信じていますよ。何しろ朝に晩にと、生まれたときからフランス食。毎日食事時にはワインを一杯。私ののり巻きではないけれど、日本の”専門家”よりずーっと信用できますから。


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パリの中心から外れた17区の市場にフラット入ったら、なんとONIGIRI-YAと名の打ったスタンドがあった。料理を見ると何か食欲がなくなりそうな冷たさ。きっと私のような料理の下手な人が日本食の流行に便乗した結果だと思ったが、ここまで和食が浸透してきたかと感心したり驚いたり。


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