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ふらっとパリ
フランス・パリの生活、アート、テーブルセッティングなどを写真と共に綴ります。
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腕の良い人。才能ある人
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ヨーロッパではフロリストはアーチストではありません。フロリストです。アートとアレンジメントは全く違います。日本では誰でも先生で誰でもアーチストですが。アートは創造するもの。アレンジは、あるものを組み合わせる。
パリのフロリストの若手で、唯一才能があるのはカールさんです。彼のアレンジには腕の良さをこえた何かがあり、彼のデリケートな感性が相手に伝わってきます。自分の花を持っています。自分の別荘で、無農薬で作っているバラ。
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腕の良い人。才能ある人
腕の良い人と才能のある人をよく人は混同する。両方とも作品が良くしっかりと作られているので取り違えるのは当然だ。しかしその結果、両方ともほめたたえるのを聞くと、やはり一言口出ししたくなる。例えば両方とも学校で勉強したとする。出発点は同じである。どの領域でも、まず基本を学びしっかりとした技術を身に付けて卒業する。だから作品はしっかりと出来上がるのだ。それは上手な作品である。しかし才能は違う。才能は技術をこえて、自分の様式を作る人をさすと私は考える。この様式とはアイデアではない。アイデア,発想、イマジネーション、何でも良いが、それをいかに作品として、自分らしく完成させるかが才能があるかないかの違いと考える。この才能もピンからキリまでである。とにかく天才までいる。自分の様式を作り上げる。ではどのようにして?まず絶え間ない自己との見つめ合い、どこまで自分の作品を掘り下げることができるか。自分の作品に迫れるか。ではどのようにして迫って行くか。感性、知識、人生の体験など全て、”自己”を形成している全て意外にない。この作業は大変孤独な、長い道のりを要する。だから見る側も、この違いを見分けるには確かな見る目が必要となる。作る側と同じように“自己”の全てから築かれ美意識が必要がある。それを持たない人にはきっと見えはしないだろう。そこで混同してしまう
のである。
今日から4月14日までブログはお休み。日本に仕事で帰国します。大阪のカズフロリストでのフランス校テコマのフラワーレッスンのコーデイネーター件通訳、日本橋三越デパートの”荒井好子のおもてなし”の仕事。ほかにテーブルの歴史のレッスン。

帰国すると私が必ず行くのは、京都と奈良(時間がないので残念ながらほかの地方にはなかなか行けない)。ここで日本の原点に触れてフランスに戻るのです。では一か月後は日本のお話から、、、
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