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ふらっとパリ
フランス・パリの生活、アート、テーブルセッティングなどを写真と共に綴ります。
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パリのロマンチック美術館
美術館は地下鉄サン・ジョルジュにあります。画家アリ・シェフェール(1795ー1853)の家でしたが、一回には、作家ジョルジュ・サンド(1804ー1876)の遺品が展示されています。彼女は今で言う”フェミニスト”でしょう。彼女は結婚をして子供もいましたが、作家として一人の人間として生きた女性です.男装をしたりして結構スキャンダルな生活を繰り広げました。多くの男性と恋愛をしましたが、特にショパンやミュセの愛人として知られています。彼女の腕とショパンの手が飾ってありますが、彼女の手が以外とふくよかで小さい、そしてショッパン手の何と繊細でデリケートなことでしょうか。ショパンの真珠が連鎖するようなピアノの音が耳に聞こえるようです。
大きな大木がうっそうと茂る入り口を抜けると、小さな家が目の前に広がります。まるでどこかフランスの地方にいったような静けさがあり、大都会のパリとは信じられません。19世紀には、このような家がパリにもたくさんあったのではないかと思わせ、当時の生活の時間の流れはきっと緩やかだったろうと一人想いに耽ります。騒音に囲まれた都会の生活を一瞬忘れさせてくれる美術館です。
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パリのロマンチック
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パリのロマンチック、、、
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パリのロマンチック、、、
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アトリエと庭
パリのロマンチック美術館
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ブルジョワの家やアパルトマンに必ずある温室で、ジャルダン・ヂィヴェール(冬の庭)と呼んでいます。ここでは、暖かい時期にサロン・ヂュ・テとして使っています。商売をしているのでしょうが、全くその気配がなく、手作りのケーキといっぱいのお茶でゆっくりと何時間でも楽しめます。ちょっと秘密の穴場といえるでしょう。
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グルノーブルに近くなると山の風景が突然目の前に現れてきます。普段このような風景になれていない私は、その美しさにただただ見とれます。グルノーブルの町は、イゼール川が流れ、その川の周辺から町が広がっています。そして中心にまっすぐに何キロも伸びた大道りには、目を見張ります。フランス人ならではでしょうか、こんなまっすぐな道を造るのは、、、
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私が滞在した知人のアパルトマンからの眺めです。一刻一刻と変わる山の景色に退屈することはありません。都会にいて、目の前に雄大な山が見える。こんな贅沢はありません。これだけで何もいらない気がしました。
続、グルノーブル、
写真の教会の広場は、グルノーブルで最も古い広場です。パリのプロコップ(1686年設立)に次いで古いキャフェがあります。創立1763年です。このキャフェには”赤と黒”などを書いた作家のスタンダールがよく足を運んだそうです。彼の似顔絵のデッサンがかかっていました。またかつてフランスのシャンソンを代表した、ブレル、フェレなどよく来たそうです。
フランスのキャフェの習慣である、黒板に毎日のメニューを書く’行事”は未だに健在です。
夕方になると年齢の違う人たちが集まり、陽の長い一日の終わりをゆっくりと過ごしていました。私などは、何かをしていないと落ち着かない。やはりこれは”貧乏症”とゆうう病気かもしれないと思うようになりました。
続、グルノーブル
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夏、地方の朝市に行くと、必ずカラフルな色のパラソルが強い光を避けるために使われています。ちょっと野暮ったいですが、農家の人が作った野菜と同じように素朴さを感じさせてて微笑ましいです。何しろパリよりずっと食料が安くて新鮮です。農家の人たちは自分の野菜を売りにきます。同時に庭に咲く花も売っています。パリの花屋にはないような庭の花のブーケは2ユーロの安さでした。小さめで形もふぞろいですが、作った人の手触りが感じられて私は”協力”するために必ず農家の人の作物を買うことにしています。
食いしん坊の私は、早速グルノーブルのお菓子はと聞いたら、見るからに人工的に着色された赤い色の中にアーモンドが入ったブリオッシュのお菓子だそうです.なかなか美味しいです。午後のお茶の時間にピッタリですね。スイカがなんと1k、80サンチームには驚きました。パリでは想像ができません。早速買って食べましたが、甘くて美味しかったです。日本もスイカが高くなり、なかなか食べる機会がなかったので、私には久しぶりのスイカでした。時間の流れもゆったりと、物価も安い地方で夏休みを過ごすのは最高です。
続、グルノーブル
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グルノーブルの近郊です。右手の中腹にあるのは、かつての結核療養所で、現在はリハビリー施設だそうです。ちょうど800m、治療に理想的な高さだそうです。その下に点在するのが貸しバンガローです。今回は偶然に友人がこのバンガローに滞在していました。妹さんの50歳を祝して、家族全員でバンガローを借りてのヴァカンス。友人は山歩きの好きな人で、早速この山の頂上に登ったと言っていました。ところで私が友人に会いに行った日は、一番上のお姉さんがデルタプラーヌを体験する日でした。すぐ近くでその講習が行われていました。早速お姉さんを応援に行きました。下を見れば目がくらみそうな高さから飛ぶのですから、恐ろしい気がしますが,本人曰く、飛ぶ瞬間にちょっと恐怖感に襲われるがすぐに消え、その静かさに驚かされたとのことです。素晴らしかったそうです。一回飛ぶと80ユーロです。
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900年も前からこのように水が流れていたのでしょうか。絶え間なく流れる水の音は、静けさを破ることなく、むしろ微かな音は,周りの沈黙にかすかな生命を与えている気がしました。ここまであるって来た人たちの喉を潤す冷たい一筋の水の流れ。
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田舎の光景の一つ、小屋です。作り方はどこでも同じな気がします。
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牛が長閑に草を食べる風景を横にしながら、木々のトンネルの道を歩きます。湿気がないので、木陰は心地よい涼しさをもたらします。
シャルトルーズの薬草のお酒ですが50度です。まだ飲んでいませんが、私には強すぎます。そのときはお砂糖でカナーにします。
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ちょっとグルノーブルへ
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シャルトルーズ修道院です。風景は私に冬の深い雪に覆われた生活の厳しさを感じさせます。
ちょっとグルノーブルへ
今年の夏は、自宅で10月の日本での仕事の準備をしています。フロリストKAZUの慣例のテコマ校(パリ商工会議所が経営しフランス文部省管轄)の初級デイプローム習得授業で、そこの先生と一緒に帰国します。今回は、授業のほかに先生や上級の生徒を対象にしたヨーロピアンアレンジメント様式の理論のレッスンがあります。そのテキストの訳。また10月19日に日本橋の三越で、私の第二回目のレクチャーがあります。今回はテーブルセッチングの歴史。そのテキストや、テーブルの歴史の資料作り。9月のメゾンの仕事のために、プレスの資料から今年のメゾンのコンセプトや内容の資料作りをしています。
しかしやはり長いヴァカンスです。違った空気が吸いたくなります。そこで用があったのを幸いに、グルノーブルに行ってきました。わずか一週間でしたが、すっかりグルノーブルが気に入ってしまいました。山があるからです。
この町もほかの地方都市とあまり変わりませんが、周りを見ると四方が山です。その山の風景は刻々と変化して、私の目を楽しませてくれました。決して高い山ではありませんが、石灰岩の白い肌を出し、頂上が平らな山と、緑の森林に覆われた山が連鎖しながら聳えています。威厳がある山、優しそうな山。ふらっと散策できるところもあれば、登山靴をはいて登る山。それぞれ楽しめそうです。
早速グルノーブルから約車で30分ぐらいのところに、シュルトルーズ地方があります。この明るくそれでいた深い森の中に、900年前に建てられたシャルトルーズ修道院があります。薬草から作られたお酒や,飴など、この修道院の名産物です。修道士たちは無言の生活をしています。私たち観光客も修道僧を思い、無言でシャルトルーズ修道院の周りを散策しました(見学は禁止)。
グルノーブルは、京都のように盆地ですから排気ガスなどで大変汚染されます。しかし周りには自然が豊かにあるので、ついその汚染を見逃してしまいます。都会にいていつも雄大な山が見える生活は、それ自体で豊かな気がします。
私はフランスの東部は今回が初めてですが、改めてフランスの風景の変化に富んでいるのを実感しました。美しい風景だけではなく、それぞれの地方で風景がほとんど違うのは、旅行者を楽しませてくれます。そのうえ美味しいお酒と産地料理も見逃せません。
フランスを”優しいフランス”と呼びますが、旅をするとそれがよく解ります。威厳のある自然でも、決して人間を拒否するような厳しさがありません。フランスの自然は、私たちを迎え入れてくれる優しい景観を持っているのです(しかしそれが故に、安易に自然とつきあうので事故がたえません)。
よく日本の旅行者はパリだけに滞在します。フランスの豊かさは地方にあるともいえます。今はフランスの新幹線TGVはとっても早く、グルノーブルまで3時間で行きます。グルノーブル、東部にも美しい町がたくさんあります。ぜひ地方の旅をおすすめします。
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